プレディカーツワイン

ドイツではクヴァリテーツワインの上に、より厳しい条件で精査されたプレディカーツワインというカデコリーが存在します。ヨーロッパ全体ではこの2つは同じカテゴリーにまとめられていますが、より高品質のものを市場で判断できるような仕組みがドイツ国内にあるわけです。イタリアワインで言うところのDOCGとDOCがDOPにまとめられたものと同じです。その内容を解体します。

クヴァリテーツワインに比べて何が厳しいの?


過剰書きにします。

・指定原産地の厳守

・地域指定ぶどう品種のみ使用可能

・収穫期

・収穫方法

・1haあたりの収量上限

・規定の最低糖度

・許可された醸造方法のみ

 

そして補糖禁止オークチップ禁止脱アルコール処理禁止!

とても気持ちがいいです。

6つの肩書き


プレディカートには6つの等級があります。

 

カビネット: 比較的軽快なワイン。熟したぶどうを使用。

シュペートレーゼ: 重厚なワイン。完熟ぶどうを使用。通常の収穫期より遅くに収穫。

アウスレーゼ: 完熟ぶどうを使用。

ベーレンアウスレーゼ: 過熟ぶどう、貴腐ぶどうから作られる

アイスワイン: マイナス7度以下で氷結したぶどうを収穫し、凍った状態で圧搾した果汁から造るワイン

トロッケンベーレンアウスレーゼ: ドライレーズン状に萎んだ貴腐ぶどうから造るワイン

見た目はこんな感じ

左から右へ。熟成するとゴールド色になり、貴腐菌が表面につくと中の水分が抜けて萎んでいく。

アイスワイン

トロッケンベーレンアウスレーゼ


ベーレンアウスレーゼとトロッケンベーレンアウスレーゼの名前長すぎませんか?それは略せます。

 

ベーレンアウスレーゼ=BA

トロッケンベーレンアウスレーゼ=TBA

 

忘れたら略すことも可能です。

等級の分類法


結構単純です。モストの比重によって分類されています。モストとは天然の糖度のことで、水分と揮発性成分の量に対するエキス分の量によって決まります。糖度からは、理論的に可能なアルコール度数を推定することも可能です。生育条件やぶどう品種によって異なるため、地域や品種によって異なる最低糖度が設定されています。

プレディカートワインっていつも甘口なの?


違います。先ほど書いたようにモストで理論上のアルコール度数が推定できます。醸造の際に酵母が生きていけるアルコール度数が15%Vol前後くらいまで。Ausleseまでのカテゴリーは辛口ワインが造れます。"Auslese trocken辛口"のラベルもあります。しかし多くのドイツ人が勘違いするため、一部の地域密着型のワイナリーを除いてこの表記は避けているような気がします。

別記事でTBAとアイスワインの収穫準備がとても大変だったことも、詳しい詳細含めて書いていきます。出来上がったら是非読んでみてください。