【ワイン畑】害虫Traubenwickler【自然との闘い】

ワイン畑では様々な虫や動物がいます。彼らもぶどう畑が大好きで、若い樹の根っ子を食べたり、土を掘り返してみたり、光合成に重要な葉を食べ散らかしたりします。本当に醸造家にとっては厳しい自然との戦いです。

今回はこの時期に登場し、収穫まで付き合うことになる"Traubenwickler"の紹介です。

上の写真に載せたように、大きく分けて2種類のTraubenwicklerがいます。当然さらに雄と雌がいて、交尾をし卵を産む。その出会いの場がなんとワイン畑。しかも産む場所はぶどう。孵化すれば、ぶどうを栄養素に外に出てくるわけです。

写真は先日ラインガウ地域でとった画像。中央に長方形のものがかけてありますが、ここからTraubenwicklerのフェロモンが放出されます。この香りを頼りに、雌はやってきますが、雄は別の場所を探そうとします。それにより事前に出会いの場を減らしているわけです。

この作業は個々のワイナリーが個々のワイン畑にしているわけではなく、大体のところでは自治体が計画的に近隣のワイナリーをまとめあげ、計画区域内に協力して分配していきます。だいたい樹に写真のようにかけるか、ワイヤーにぶら下げることが多いようです。

被害にあうとこうなります。もちろん醸造用としてはベストではありません。

画質が少し悪いですが、左が卵。右が幼虫です。夏の終わりから秋にかけて成虫したTraubenwicklerに噛まれることはよくあります。その時期は短パンでワイン畑に行くのは控えましょう。

醸造家ワイン畑奮闘記の一部を紹介しました。これからも少しずつワイン造りに関係する記事をあげていきますので、是非ご覧ください。