【ワイン畑】雹保険Hagelversicherung【自然との戦い】

年々高まっている雹の被害。生産者はある意味では心休まることはありません。そこで役に立つのが雹の保険。被害の大きさに対して保険が適用されます。これはワインだけでなく農作物全般に言えることです。

上の写真は雹によってボロボロになった畑です。このようにひどい被害ですと、畑からはまったくぶどうが収穫できないこともあります。

新芽にあたれば当然ながらぶどうはなりません。花が咲く前のぶどうにあたってもできません。たとえ受粉して実が大きくなっても傷が入ったぶどうをワインにしようとすると味わいに多大な影響がでます。運よくぶどうの実にあたらず、葉っぱを傷つけても同じ。葉っぱで創られた養分がぶどうの実に供給されるわけです。新芽が出てから収穫が終わるまではこの不安との戦いです。

最近ではドイツやお隣のフランスでも雹による被害報告をよく耳にします。ではどうやって雹はできるのでしょうか。

雹とは

雹は激しい上昇気流を持つ積乱雲内で発生するので雷と共に発生する場合が多い。

雹は空中で、落下して表面が融解し、再び上昇気流で雲の上部に吹き上げられて融解した表面が凍結することを繰り返す。その過程で、外側に他の氷晶が付着したり、過冷却の水滴が付着し凍結したりして、だんだんと氷粒が成長していく。そのため、大きな雹を割って内部を見ると、融解後に凍結した透明な層と、付着した氷晶の不透明な層が交互にある同心円状の層状構造をしていることが多い。成因は氷あられと全く同じであり、氷あられが成長して雹になる。

雹は成長するにつれてその重さを増していく。その重さを気流が支えきれなくなったり、上昇気流が弱まったり、強い下降気流が発生したりした時に、地上に落下する。

雹は積乱雲の発生が多い夏季に多いが、地表付近の気温が高いと完全に融解して大粒の雨になってしまうので、盛夏にあたる8月前後よりも初夏の5 - 6月に起こりやすい。

 

【参考: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%B9】

現在では多くのワイナリーがこの保険に加入をしています。高い山が少ないドイツでは被害のあった隣の畑の50M先は無傷であることもよくあります。まさに自然との闘いなのです。