【ワイン畑】環境にやさしいクリップ【環境問題】

ドイツは環境問題に意欲的に取り組んでいる先進国のうちの一つです。ハード面では日本も後れをとってはいないものの、国民の意識がとても高いのが特徴的です。ワインに関しても同じことで、なるべく畑の土壌に影響を与えない、自然と共存する畑づくりが進んでいます。

今回は畑仕事でよく使うクリップについて紹介します。

ドイツでのワイン畑の仕立て方

 

世界中に様々な仕立て方が存在しますが、ドイツでは『垣根仕立て』が一般的です。垣根仕立てとは、ぶどう畑に立てた支柱に張ったワイヤーで垣根をつくり、それに沿ってぶどうを植えて伸びた枝・蔓をワイヤーに結び付けて延ばす仕立て方法です。ぶどうは膝上から腰あたりに生じます。この造り方は根から、房までの距離が短くなるので、樹に余計な栄養分がいくことがなく、房により多くの栄養が届くようになります。

ぶどうの樹は春先に芽が出て、6月までにはしっかりと枝と蔓が伸びます。ぶどうは支え無しでは上に伸びず、蔓で何かにつかまりながら上へ上へと成長していくものです。そのためにワイヤーが2本用意されていて、その2本の間に挟むように人間がお手伝いをします。それでも葉も生いしげり、実が重くなるころにはしっかりと支えることができなくなるのです。その補強のためにワイヤーをクリップで留めます。このワイヤーが人工物から造られたもので、環境に良くないといわれているのです。

クリップの種類

 

現在でも主に使われているのは人工合成物質でつくられたものだが、木くずから造ったものやトウモロコシと澱粉から造られたものもある。

人工合成物質

・とても長持ち

・土に還りにくい

プレスされた木くず

・比較的長持ち

・土に100%還る

トウモロコシと澱粉質

・熱に弱い

・土に100%還る


多くのワイナリーが少しずつ未来のための環境づくりに本気で取り組み始めていますが、現状は費用が高すぎるためになかなか始めることができないワイナリーが多いのも現状です。良いワイン造りをするためにコストに対する消費者の考え方も変えていかなければいけないのかもしれません。