ワインを造るのはぶどう

今回はワインを造るぶどうの生態についてまとめました。

ワインを造る時に水は基本的に加えていません。ぶどうの果汁から造られています。

高品質なワインは間違いなく、高品質なぶどうから造られているということです。

ぶどうって何?

ぶどうとはぶどう科のつる性落葉低木、またはその果実のこと。

 

葉は両側に切れ込みがあり、穂状の花をつける。

栽培用のぶどうは野生種と違い、一つの花におしべとめしべがあり、自家受粉する。

このため他の木がなくとも一本で実をつける。

 

食用部分は主に熟した果実である。

ぶどうの果実は枝に近い部分から熟していくため、房の上の部分ほど甘みが強くなり、房の下端部分は熟すのが最も遅いため甘みも弱くなる。

甘味成分としてはブドウ糖と果糖がほぼ等量含まれており、酸味成分としては酒石酸とリンゴ酸が含まれる。

 

お米に食用と酒造用があるように、ブドウには生食用ぶどうと加工用ぶどうがある。

 

加工用品種は醸造、干しぶどう、ジュースに利用される。

 

ブドウは温帯の農作物で、平均気温が10度から20度程度の地域が栽培適地である。

北半球では北緯30度から50度、南半球では南緯20度から40度の間に主要産地が存在。

 

最適の降水量は品種によって差があり、ヨーロッパのぶどうは一般に乾燥を好み、アメリカブドウは湿潤にも強いが、種全体としてみれば年間降水量が500mmから1600mmあたりまでに主要産地が存在する。

 

ブドウは水はけがよく日当たりが良い土地を好む。

ほかの果樹と同様、ブドウも種子から育てると質の良い果実ができにくく、また枝を土に挿すと容易に根を生やすため、古来から挿し木によって増やされてきた。

しかし、19世紀後半に根に寄生するブドウネアブラムシ(フィロキセラ)によって大打撃を受けたため、以後は害虫予防のために台木を使用することが一般的となった。

 

木の仕立て方には、垣根のように垂直の木を直列に木を並べる方法と、棚を仕立ててブドウのつるを這わせる方法の二つが主要な方法となっている。

 

ヨーロッパなどのブドウ園では垣根式が多いが、日本では棚式が主流となっている。

 

ドイツで生産されているほとんどはヨーロッパぶどう(Vitis vinifera)だ。

中近東が原産であるとされ、ヨーロッパに自生する唯一の種である。

乾燥した気候とアルカリ性の土地によく育ち、フィロキセラ(根を食べる害虫)耐性が無い。

雨にも寒さにも弱い。皮が薄く果汁が多く、実は柔らかい。

最古の栽培ブドウ種であり、ワイン製造に適している。

逆に、加熱すると異臭を発するためにジュース製造には向かない。

 

19世紀後半にはフィロキセラの大量発生により、ヨーロッパ原産の苗木の多くは被害にあった。

その経験から苗の台木にフィロキセラに強い品種を結合することになった。

その代表が北米原産のルペストリス(Vitis rupestris)とリパリア(Vitis riparia)である。

 

もちろん他にも種類はあるが、他に比べてこの2種は繁殖が容易なのだ。

 

大きく分けて、黒・赤・緑色の皮のブドウがある。

皮の色が違うことによって、栄養成分も少し異なる。

果実が未熟なうちはどれも緑色の皮だが、成長の過程で黒や赤の色素が作られていく。

そのため、皮の色が変化していくのだ。

緑色の皮が熟しても緑色のままなのは、色素が作られないからである。

 

黒や赤の皮にはポリフェノールの一種である「アントシアニン」が含まれている。

アントシアニンには、眼精疲労や活性酸素を除去する効果がある。

また、悪玉コレステロールの発生を防ぎ血液を綺麗にする働きがあることから、動脈硬化やがん予防にも期待ができる。

 

他にも体の疲労回復に大きく貢献してくれるブドウ糖、アンチエイジングに良いビタミンC、体内のミネラルバランスを保つカリウム、腸を健康に保つ効果のある有機酸に属するリンゴ酸と酒石酸、さらに腸内環境を整えるペクチンを多く含む。

 

意外と知らないことも多かったのではないでしょうか。

適切な量のワインは体に良いです。皆様もワインを飲みましょう!